習い事教室に通うのがいやになった人へ

料理の技術を習得しようと思えば、レシピを見るのが最も最短の上達方法です。ネットでいろいろ検索できますね。駅前には料理教室もたくさんあります。完成後の食事会など楽しいこと請け合いで趣味としては最高です。

では陶芸や粘土造形はどうでしょう?

楽しくない陶芸教室

陶芸教室に通えば一通りのことは先生が教えてくれます。でも中には「何年通ってもうまくならない…」「技術は色々勉強したけど良い作品はできなくて面白くない…」といったケースも往々にしてあるようです。

悲しいかなこれらは実際に通ってみて数年経ってから感じることです。「自分には才能がないのかもしれない…」「仲のいい友達が出来たので惰性で通ってる…」という人も少なからずいるのが現実ではないでしょうか。

でもこれでは生涯の趣味「ライフワーク」としての体を成せるはずはありません。造形を美術的な観点から見ると、生まれつきの才能があるに越したことはありませんが、しかしそれだけで成り立つものでもないのも確かです。では何が必要なんでしょうか?

粘土を持つ手

素敵な作品を作れる人とそうでない人の差って?

答えはしごく簡単です。料理で例えましょう。

いくら高級な割烹料理やフレンチが作れるようになっても、自分が食べて美味しいと納得できなければ満足感は得られません。舌が肥えていて、味覚に敏感な才能があったとしても無用の長物にしかならないケースだってあります。

手をかけて技術を駆使しても人がおいしいと言ってくれるとは限りません。徒労に終わるだけで、次に献立を作るのが億劫になるだけです。楽しくなるはずはなくライフワークの候補からは遠ざかる一方です。

料理

ライフワークに成りえるための3か条(料理の場合)
・美味しい料理を作れること
・食べてみて自分が満足できること
・そして、それを食べさせて人を喜ばせられること

 

あなたがもし今陶芸教室に通っているなら、素敵な作品を上手に作っている人の真似をするのではなく、その人の「作品作りへのスタンス」をよく観察しましょう。その人はきっと誰よりも自分自身が楽しんで作品作りに熱中しているはずです。

そして自分が生み出したいものが何なのか、自分が一心不乱になれるものは何かを自問自答するところからはじめてみましょう。「あんな作品が作りたい」だけでは単なる物真似に過ぎませんし、仮にうまく出来たとしてもあなたの欲求を満足させるのに十分とはいえません。

なぜなら次の作品も、その次の作品も、さらにその次も…同じ工程を踏む負のスパイラルがあなたを待ち構えているからです。

陶芸作品

だれよりも自分が楽しむ!そしてライフワークへ

私自身陶芸教室の生徒でありながら、作陶の講師、製作者の三束のわらじを10数年行ってきました。正直つまらないと感じたこともたびたびありました。

それでもモチベーションを維持し続けたのは、作業や授業の合間に、自分自身が楽しめる(創作意欲のわく)作品のアイデアが色々とあったからです。

時間が経つのも忘れて没頭し、よく朝を迎えるという事もままありました。また土の種類を変えたり、薬を少し変えただけで千変万化する焼成(窯焚き)。裏切られることは数知れないほどありますが、その中からひょんな掘り出し物が見つかるといった喜びもありました。

何ものにも変えがたい楽しみがそこにあったからこそライフワークとして成し得たわけです。

電動ろくろ

先生によって変わる「修業」

あなたは教室で授業の内容に戸惑ったようなことはなかったでしょうか?

こと習い事にはさまざまな「誤解」がつきものです。お華にしても茶道にしてもそれはあります。先生に叱責されたときなどは、理不尽さを感じることもあるでしょう。それは教える側の歩んできた環境によって指導方法が大きく左右されることが主な要因です。

料理でも同じことがいえます。板前を目指そうと料亭に就職すれば、まずは「洗い物」と「掃除」からではないでしょうか。そして盛り付けを経て、焼き場を任させられるまでに数年を要します。

さらに数年精進を積まなくてはいけませんが、板場に立てるか否かは確約されていません。いわゆる「修業」です。それは道を極めるためにとても大切なことですが、人生の大半を費やす必要があります。

そのような研鑽を積んできた人が先生なら、まずはみっちりと基本から教えてくれます。そして一人前になるには何年も要します。でも生徒の中にはきっとこう言う人も少なからずいるでしょう。

「わたし、プロになるわけじゃないし…」

「〇〇教室」とうたっているカルチャーでは、教える側が提供するものと、学ぶ側が求めるものによって齟齬が生まれがちです。きびしい指導を「ありがたい」ととらえる人と、そうでない人。後者の場合は「楽しくない」と感じていずれ退会していきます。

あくまでも趣味の一環として指導する先生の元では「面白かった、また来週が楽しみ」と思う人が多いでしょうけど、ハイレベルな指導を臨んで入会した人は物足りなさを感じるかもしれませんね。プロを目指している人ならなおさらです。さて、あなたはどちらを選択したいのでしょうか。

 

作品の猫に絵付け

造形ゼミでは…

当アカデミーでは個人の目的に合わせてバランスよく両者を実践していただく予定にしています。ですので少人数制(マンツーマン)をしいています。

基礎的なものを学んでいただくのと平行して、自分のスタイルを見極めてもらわなければいけません。あなたがライフワークとして生涯楽しむことの出来るフィールドを確立することが最重要課題です。

人によってはご自宅での予習復習や創作活動も必要になりますし、教室の運営を考えているのであればノウハウの習得や指導員としての修行がゼミ以外においても必要となってきます。

いずれにせよ、まずはご自身が心血を注げられるものが見つけられるかどうかをこのゼミで見極めてみてください。あなたのご応募をお待ち申し上げます。

講師紹介

※募集定員になり次第締め切ります。
退会者が出た時点で次の応募を再開します。
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陶芸をする女性

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